中古住宅の水回り、これだけは見てほしい|購入前チェックリスト8項目

リフォーム編

「水回りはきれいでした」……それ、本当に大丈夫ですか?

ショールームで中古住宅のリフォーム相談を受けると、こんな会話がよく起こります。 「物件を内覧してきたんですが、水回りはきれいでしたよ。安心しました」 「そうでしたか。ちなみに——給湯器の製造年は確認されましたか?」 「……あ、全然見てなかったです」 見た目のきれいさと、実際の設備の状態は別物です。でも「何を確認すればいいか分からない」 という方がほとんどなのも事実。そのままの状態で購入して、 引っ越し後に高額な出費が続く——そういうケースは、体験談でも本当によく見かけます。 中古住宅を購入した後に「もっと事前に確認しておけばよかった」と後悔する声は、驚くほど多いです。 この記事では、内覧のときに絶対に見ておいてほしいポイントを8項目でまとめました。 スマホに保存するか、メモして持って行ってもらえると嬉しいです。

なぜ水回りだけ特別に気をつけないといけないのか

外壁のひび割れや屋根の傷みは、素人でも「あ、ここが気になる」と気づきやすいものです。 でも水回りは違う。劣化が壁の中、床の下、天井裏に隠れているケースが多くて、 プロが開けてみて初めて分かることがほとんどです。 タイル浴室の床をめくってみたら木材が腐食していた、排水管の内側がひどく錆びていた、 給水管に亀裂が入りかけていた——そういった話は、購入前の内覧では絶対に気づけません。 ただ、それでも「これは怪しいな」と感じられるサインを知っておくだけで、 リスクを読む精度はかなり上がります。購入前に交渉材料として使えることもあるし、 リフォーム予算の見通しが立てやすくなることも大きい。

内覧時の水回りチェックリスト【8項目】

チェック項目 確認すること 注意度
①給湯器の製造年 本体のシールを確認。10年超えは要注意、 15年超えは交換前提で予算を組む ★★★
②浴室の素材と状態 タイル浴室は目地の欠け・床のぐらつきを確認。 ユニットバスは壁パネルの継ぎ目をチェック ★★★
③天井・壁のシミ 浴室周囲・洗面所・トイレ上部の天井シミは 水漏れの可能性あり。見落としやすい ★★★
④排水のにおいと流れ キッチン・洗面・浴室すべての排水口のにおいと 排水スピードを確認する ★★
⑤水圧の確認 実際に蛇口を開けて水圧をチェック。 弱い場合は給水管の劣化や詰まりの可能性 ★★
⑥換気扇の動作と換気状態 浴室・トイレ・洗面所の換気扇が正常に動くか。 カビの多さも換気力の指標になる ★★
⑦水栓の種類と年数 単水栓・2ハンドルは交換推奨。シングルレバーでも10年超えは部品調達が難しくなる
⑧トイレの品番と洗浄水量 古い型(13L/回)は水道代が高い。品番を調べて洗浄水量を確認しておく
★★★ = 費用が大きくなりやすく、購入価格の交渉材料になりやすい ★★ = 状態次第で追加費用の可能性あり ★ = 比較的対処しやすいが、把握しておくと予算が立てやすい

①だけは絶対に確認してください——給湯器の話

少し力を入れて書きます。 給湯器の交換費用は、機種や設置環境にもよりますが15万〜30万円ほどかかることが多い。 しかも古い機種だと交換部品がすでに廃番になっていて、 壊れたら即・新品交換という判断になります。 ある体験談では、引っ越し直後の冬に「お湯が出なくなった」と慌てた方がいました。給湯器は設置から18年。 内覧時にシールを一枚確認するだけで分かったはずのことで、 「そんなこと確認するとは思わなかった」と書かれていました。 給湯器の製造年は、本体の側面か上部に貼られたシールに記載されています。 「製造年月」の表記がある場合もあれば、品番から調べる場合もありますが、 メーカーと品番をメモしておけばメーカーサイトで製造年が確認できます。 目安として:10年超え → 近い将来の交換費用として予算に含める、15年超え → 購入交渉の材料として使う——この2つの基準だけ覚えておいてください。

「きれいに見える物件」こそ注意が必要な理由

ここは少し微妙な話なんですが、書いておきたいことがあります。 売り出す前に表面だけをクリーニングして「きれい」に見せた物件というのが、 残念ながら一定数あります。壁紙を張り替えて、水回りを軽く洗って、写真映えするようにして。でも、壁の中も床の下も何も変わっていない。 内覧後に振り返りたいのは、「見た目はきれいだったか」よりも「においはどうだったか」です。 においは、表面をきれいにしても消えない劣化のサインが出やすいからです。 洗面所やトイレに入ったとき、かすかでもカビ臭さや下水っぽいにおいがしたなら ——それは要注意のサインかもしれません。

あ、もう一つ大事なことを言い忘れていました

チェックリストの話ばかりしてしまいましたが、もう一つお伝えしておきたいことがあって。 「物件を先に買って、後からショールームでリフォームの相談」というのはよくある流れです。 でも、できれば購入前にショールームに来ていただくことをお勧めしています。 内覧してきた物件の状態(浴室の素材・給湯器の年数・洗面台の型番など)を持ってきてもらえると、「それをリフォームするとしたらいくらくらいかかるか」という話ができます。 そうすると、物件価格+リフォーム費用の合計が見えてきて、交渉のベースができる。 購入前に相談に来てくれるご夫婦には、正直、一番丁寧にお話しできます。 「こういう状態の浴室なら交換はこの価格帯になります、それを踏まえた上で物件価格はどう考えますか?」という話ができるので、私自身もやりがいを感じる場面です。 このチェックリストを持って内覧へ行って、気になったことをメモして、 リフォーム相談のときに持っていくと話が早いです。
「家づくり夫婦ラボ」では、これから家を建てる私たち夫婦が、メーカー資料・ショールーム見学・実際に家を建てた方の体験談で調べたことをもとに、設備の選び方と夫婦の意見のすり合わせ方を記録しています。ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。

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