「とりあえず洗面台だけ交換」で後悔した話、ショールームで何度も聞きました

リフォーム編

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「洗面台がボロくなってきたから替えたい」「せっかくだからオシャレにしたい」——リフォームのご相談で、洗面台はとても多いんです。

ところが、いざ完成したあとに「あれ、なんか思ってたのと違う」とおっしゃるご夫婦も多くて。しかもそういうとき、奥様とご主人で「後悔しているポイントが全然違う」んですよね。

この記事では、元LIXILショールームコーディネーターの私が実際に見聞きした
「洗面台リフォームの盲点」を、夫婦のすれ違いパターンとともにご紹介します。
リフォームを検討中のご夫婦に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

よくある夫婦のすれ違いパターン

パターン①「見た目派」vs「使いやすさ派」

ショールームに来られたあるご夫婦のことをよく覚えています。

奥様が「このおしゃれな丸いボウル、絶対かわいい!」とうっとりされていたのですが、
ご主人は「でも、これ水はねそうじゃない?」と一言。

実はこれ、リフォームの現場でよくある「見た目重視派」vs「機能重視派」のすれ違いなんです。

デザイン性の高いボウルは確かに素敵ですが、浅いものや細長いものは日常的な使用で水が飛び散りやすい特徴があります。毎朝顔を洗うたびに床が濡れると、掃除の手間がじわじわストレスになるんですよね。

パターン②「サイズはこれで十分」vs「絶対足りない」

もうひとつよく聞くのが、収納サイズに関する意見の違いです。

「現状でも何とかなってるし、コンパクトでいい」と考えるご主人に対し、
奥様は「スキンケア用品だけでこんなにあるのに、収納は絶対多い方がいい!」というケース。

洗面台は家族全員が毎日使うスペースです。薬、コンタクト用品、ドライヤー、整髪料、化粧品……気がつけばものがあふれるのが洗面まわりの特徴。
「今と同じでいい」はリフォーム後に必ず後悔するポイントです。

なぜこのすれ違いが起きるのか

洗面台リフォームのすれ違いが起きやすい理由は、
「今の不便さ」の見え方が夫婦で違うからです。

毎日化粧をする方は「収納の足りなさ」を肌で感じています。
でも、洗面台の使用時間が短い方には、その不便さが実感しにくい。
逆に、掃除担当の方は「水はね」や「掃除しにくいデザイン」が気になるけれど、
そうでない方にはピンとこない。

ショールームで実物を見ながら話し合わないと、
それぞれのイメージがかみ合わないまま進んでしまうんですよね。

コーディネーターが使っていた「解決の問いかけ」

私がショールームで特によく使っていた問いかけが2つあります。

まず、「朝のいちばん忙しい時間に、洗面台で何をしていますか?」という質問。
これを聞くと、夫婦それぞれの洗面台に対する「優先機能」が見えてきます。

奥様が「化粧と洗顔で20分くらいいる」とおっしゃれば、収納量とコンセント位置が重要。
ご主人が「ひげそりと歯磨きで3分」とおっしゃれば、シンプルな使いやすさが優先。
どちらの使い方にも応えられる仕様を一緒に探せるんですよね。

もうひとつは、「5年後に後悔したくないのはどっちですか?おしゃれさですか、それとも掃除のしやすさですか?」という問いかけです。

これを聞くと、不思議とご夫婦の意見がすり合ってくるんです。
「掃除は私がするから、やっぱり汚れにくいのがいい」「じゃあデザインはその中で選ぼう」
という会話になっていくんですね。

洗面台リフォームで見落としやすい「5つの盲点」

盲点① 高さを変えるだけで劇的に使いやすくなる

洗面台の高さは、使う人の身長に合わせるのが基本です。
一般的な高さは750〜800mmですが、身長が高めのご夫婦は850mmにするだけで腰への負担が
ぐっと減ります。リフォームのタイミングで一度確認してみてください。

盲点② コンセントの位置と数が足りなくなる

ドライヤー、電動歯ブラシ、シェーバー、ヘアアイロン——洗面台まわりで電気を使うものは
意外と多いです。コンセントは最低2口、できれば3口以上で、
ドライヤーを使う位置に合わせた高さに設置するのがおすすめです。

盲点③ サイズ計測は「設置後の開き」まで確認する

洗面台を選ぶとき、幅や奥行きだけ確認してOKとしてしまいがち。でも実際には、
扉を開けたときに壁や洗濯機と干渉しないかも確認が必要です。
ショールームでは担当者に「扉の開き幅」まで確認するよう必ず伝えています。

盲点④ 鏡裏収納か、ミラーキャビネットかで機能が変わる

鏡の後ろが収納になっている「三面鏡タイプ」は、左右の扉を開くと側面からも中が見えて非常に使いやすいです。一方、シンプルな一枚鏡はスッキリ見えますが収納がゼロ。
どちらを選ぶかは収納のニーズ次第です。

盲点⑤ 洗面台だけ替えると「浮く」ことがある

洗面台だけを新しくすると、床や壁との見た目のバランスが崩れて「洗面台だけ新しい」という状態になりがちです。予算に余裕があれば、床材や壁クロスも一緒に替えることで全体の仕上がりが格段に上がります。

リフォーム前に夫婦で確認しておきたいこと

洗面台リフォームで後悔しないために、事前に夫婦で話し合っておきたいポイントをまとめます。

  • 毎朝洗面台をどんな用途で使っているか(化粧・ひげそり・歯磨き・ドライヤーなど)
  • 現在の収納で何が不便か(どこに何が入らないか)
  • 掃除は誰がするか(掃除のしやすさの優先度を決める)
  • 家族の身長(高さを合わせるかどうか)
  • 将来的に家族構成が変わる予定があるか

これらを整理してからショールームに行くと、
コーディネーターも的確な提案がしやすくなります。
「何が欲しいかよくわからない」状態でショールームに来られるご夫婦も多いのですが、
この5項目を答えられるだけで選択肢がぐっと絞れますよ。

まとめ

洗面台リフォームの盲点と、夫婦のすれ違いポイントをまとめると次の3つになります。

  • 「見た目派」vs「機能派」は、どちらも正解。使用頻度と掃除担当で優先順位を決めよう
  • コンセント位置・高さ・扉の開き幅は、あとから変えにくい。リフォーム前に必ず確認
  • 「朝の洗面台で何をしているか」を言語化すると、夫婦の意見がすり合いやすくなる

洗面台は毎日使うスペースだから、少しのすれ違いがじわじわとストレスになります。
でも逆に言えば、ちゃんとすり合わせができれば毎日が少し気持ちよくなる場所でもある。
ぜひ、リフォームの前に夫婦でゆっくり話し合ってみてください。

このブログ「家づくり夫婦ラボ」では、
ショールームコーディネーターとして働いた経験をもとに、
家づくりで夫婦の意見がすれ違いやすいテーマを毎週発信しています。
「うちだけじゃなかった!」と思ってもらえる記事をこれからも書いていきますね。

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