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「お風呂、1坪で足りる?」夫婦で揉めがちな浴室サイズ問題
間取りの打ち合わせで「お風呂は1坪にしますか?1.25坪にしますか?」と聞かれた瞬間、夫婦が固まる。
これ、ショールームでも本当によくある場面でした。
「広い方がいいに決まってるでしょ」と言う妻。「そこに何十万もかける?1坪で十分だよ」と言う夫。どちらの気持ちもわかります。でも、このまま話し合わずに決めると、あとで後悔しやすいのがお風呂の広さなんです。
この記事では、1坪と1.25坪のお風呂で夫婦が揉める原因と、後悔しないための判断基準をお伝えします。
そもそも1坪と1.25坪、何がどう違うの?
まず基本的なサイズを押さえておきましょう。
1坪タイプは「1616」と呼ばれ、浴室の内寸が約1.6m×1.6mの正方形です。1.25坪タイプは「1620」で、約1.6m×2.0mの長方形になります。
ポイントは、浴槽の大きさはほとんど変わらないということ。違うのは「洗い場の奥行き」で、1.25坪の方が約40cm広くなります。
「たった40cm?」と思うかもしれません。でも、この40cmがあるかないかで、日々の入浴体験がまったく変わるんです。
よくある夫婦のすれ違いパターン
パターン①「広さ」vs「コスト」の対立
最も多いパターンがこれです。
奥様は「子どもと一緒に入るなら広い方がいい」「ゆったりしたお風呂が夢だった」と主張します。
一方ご主人は「1坪でも普通に入れるでしょ」「浮いたお金をキッチンに回そうよ」と返します。
実際にショールームでこんなやり取りがありました。奥様が1.25坪のユニットバスに入って「わぁ、広い!」と喜んだ直後、ご主人が見積もりを見て「え、これだけで25万も違うの?」と。
お風呂の広さを変えると、ユニットバス本体だけでなく建物自体も0.5坪大きくなります。トータルで30万〜50万円ほどの差になることも珍しくありません。この金額を聞くと、ご主人が渋る気持ちもわかりますよね。
パターン②「今の暮らし」vs「将来の暮らし」
もうひとつ多いのが、時間軸のズレです。
「今は子どもが小さいから一緒に入るけど、あと5年もすれば1人で入るよね」とご主人が言う。
「でも将来、親の介護が必要になったら広い方がいいかもしれないよ」と奥様が返す。
どちらも正しい。でも「いつの暮らし」を基準にするかが合っていないから、話がかみ合わないんです。
なぜお風呂の広さですれ違うのか
根っこにあるのは、お風呂に求める「役割」が夫婦で違うことです。
多くのご主人にとって、お風呂は「体を洗って温まる場所」。効率よく済ませたいから、広さはあまり気にしません。
一方、奥様にとっては「子どもの世話をしながら自分も入る場所」であり、「一日の疲れを癒すリラックス空間」でもあります。やることが多いから、物理的なスペースが必要なんです。
さらに、お風呂の広さは「体感しないとわからない」という問題もあります。図面上の0.25坪の差は、数字で見るとピンときません。だからこそ、ショールームで実際に中に入ってみることが大切です。
コーディネーターが使っていた「解決の問いかけ」
私がこの場面でよく使っていた問いかけはこれです。
「お子さんと一緒にお風呂に入るのは、あと何年くらいだと思いますか?」
すると多くのご夫婦が「うーん、あと3〜5年かな」と答えます。
そこで続けます。「では、お風呂を使う残りの30年以上は、おふたりがそれぞれ1人で入る時間ですよね。1人で入るとき、どちらの広さが心地いいですか?」
この問いかけで「子ども基準」から「自分たち基準」に視点が切り替わるんです。
あるご夫婦では、ご主人が1.25坪の洗い場にあぐらをかいて座ってみて「お、これは確かに楽だな。1坪だと膝が壁に当たるかも」と言い、自分から1.25坪を選ばれたこともありました。
数字やカタログではなく、「体で感じる」ことが判断を動かす決め手になるんですよね。
後悔しないお風呂サイズの決め方4つのポイント
ポイント① ショールームで「洗い場にしゃがむ」テストをする
立った状態で見るだけでは広さの違いはわかりません。実際に洗い場にしゃがんでみてください。
子どもの体を洗う姿勢、自分が体を洗う姿勢を再現するんです。1坪で窮屈に感じるかどうかは、この動作で一発でわかります。
私はお客様に「恥ずかしがらずにしゃがんでください」とよくお伝えしていました。実際にやったご夫婦は、ほぼ全員が「やってよかった」とおっしゃいます。
編集部おすすめアイテム
山崎実業 tower マグネットバスルームラック
「1坪のお風呂でも洗い場を広く使いたい」という方に。シャンプーやボディソープを壁面にマグネットで浮かせて収納できるので、床置きのラックが不要になります。洗い場のスペースを最大限活かせるうえ、底面に水が溜まらないからカビ対策にもなりますよ。
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ポイント②「掃除する人」の意見を尊重する
お風呂掃除を主にする方の意見は、特に大切です。
1坪だと掃除のとき体が壁や浴槽にぶつかりやすいという声がある一方、1.25坪だと「広い分だけ掃除面積が増える」という声もあります。
「毎日の掃除、どちらが楽に感じますか?」と聞いてみてください。この質問で「広ければいい」とは限らないことに気づくご夫婦も多いです。
ポイント③ 差額を「1日あたり」に換算する
仮に差額が40万円だとします。お風呂の寿命を20年とすると、1日あたり約55円。「毎日55円で洗い場が40cm広くなる」と考えると、印象が変わりませんか?
逆に「55円分の価値を感じない」と思うなら、1坪で十分です。金額の大小ではなく、自分たちにとっての価値で判断することが大事です。
ポイント④ 間取り全体とのバランスで考える
お風呂を0.25坪広げるということは、その分だけ他のスペースが狭くなるということです。
脱衣所が狭くなる、廊下が短くなる、収納が減る——こうしたトレードオフを確認してから決めましょう。
私がお客様によく言っていたのは、「お風呂の0.25坪と脱衣所の0.25坪、どちらに使いたいですか?」という問いかけです。お風呂だけを見ていると気づかない視点が生まれます。
編集部おすすめアイテム
コンパクトバスチェア(引っ掛け収納タイプ)
1坪のお風呂を選んだ方にも、1.25坪を選んだ方にもおすすめなのが、浴槽のフチに引っ掛けて収納できるバスチェア。使わないときは浮かせておけるから、洗い場が広く使えて掃除もラクです。座面の高さは30cm前後が腰にやさしく、立ち座りもスムーズですよ。
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まとめ
- 1坪と1.25坪の違いは「洗い場の奥行き40cm」。浴槽サイズはほぼ同じです。数字ではなく体感で比較しましょう。
- お風呂に求める「役割」が夫婦で違うのがすれ違いの原因。まず、お互いの入浴スタイルを共有することから始めてください。
- 差額を1日あたりに換算し、間取り全体のバランスも考えて判断すると後悔しにくくなります。
お風呂は毎日使う場所だからこそ、「なんとなく」で決めてほしくない。ショールームでふたりでしゃがんでみる、それだけで「ちょうどいい広さ」が見えてきますよ。
家づくり夫婦ラボでは、夫婦の「どうする?」を「こうしよう!」に変えるヒントをほぼ毎日お届けしています。他の記事もぜひチェックしてみてくださいね。



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